Subaring　Blog

きゃー、自分でやってみたら楽しい展開（笑）
アルノー、さっきはランプの精だったのに…
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ジュードは焦った。
ツタは見る間に腕や胴にまで絡みつき、ますます強く締めつけてくる。
どんなにもがいても、ゆるむどころか、息をするのが精一杯だ。
ジュードは残された力をふり絞って助けを呼んだ。
「アルノー！」
なぜその時アルノーの名前を叫んだのかは、ジュード自身分からない。
その時自然と口をついて出たのが、アルノーの名前だった。
すると、本当にその場をアルノーが通りかかった。
ジュードの様子を見ると、あわてて駆け寄り、ナイフでジュードを自由にしてくれた。
「このあたりは昔隕石が落ちたところでね。不思議なことがよく起こるんだ」とアルノーは言った。
「ありがとう」
しかし振りむくと、アルノーの姿はなかった。
「からかわないでよ」
ジュードはあたりを探し回ったが、どこにもアルノーはいなかった。
木陰を渡ってくる風の音が怖くなり、ジュードは急いで森を抜けた。