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2005年01月09日

 「ウィーン・リング・アンサンブル」2005ニューイヤーコンサート!

今日は、母の知人の計らいにより、運良くチケットを手に入れることが出来た「2005ニューイヤーコンサート ウィーン・リング・アンサンブル」に行ってまいりました。
千葉に住む、大学時代の友人と、吉川駅で待ち合わせて、「田園ホール エローラ」へ。

※田園ホールエローラは、埼玉県松伏町に芥川也寸志氏の指導の下建設された音楽ホールです。
日本初のコンピューターによるデジタル音響設計の導入により、室内楽にもっとも適した残響時間に調整されており、専門家の方々から日本の代表的なホールとして高く評価されています。

田園ホール エローラ
http://www.h6.dion.ne.jp/~ellora/

(余談ですが、エローラのWebサイトは非常に見づらいし、使いにくいと思うのです。
バスの時間の関係で開演一時間前に到着してしまう事になったのですが、お茶を飲んだりする施設があるかどうか知りたかったのに、それらしい案内はありませんでした。
そして、行ってみてそのような施設は全く無かったことがわかったのですが、だったらそのように書いて欲しかったし、欲を言えば喫茶店の一つも欲しいですよ…
最寄り駅が二つで、そのどちらからもバスで20分、そして本数が少ない、という状況なのですからねえ。本当に余談ですが。)


私は、残念ながら、今年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートの様子は見ていなかったのですが、友人は、2005年ニューイヤーコンサートを視聴していたらしく、そのメンバーの演奏ということで尚更感慨深かったようです。
今年は今のところ観劇やコンサートの予定が無かっただけに、私にとっても嬉しいコンサートでありました。
いや、だって、ウィーンフィルだよ?!
こんな埼玉の片田舎に、そんな人たちが来てくれるってだけでありがたい話じゃありませんか!
出演される方々は以下の9名です。

【出演】
ウィーン・リング・アンサンブル
ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
エクハルト・ザイフェルト(ヴァイオリン)
ハインリッヒ・コル(ヴィオラ)
ゲアハルト・イーベラー(チェロ)
アロイス・ポッシュ(コントラバス)
ウォルフガング・シュルツ(フルート)
ペーター・シュミードル(クラリネット)
ヨハン・ヒントラー(クラリネット)
ギュンター・ヘーグナー(ホルン)

【出演者プロフィール】
ウィーンの旧市街を取り巻くこの街ならではのみごとな環状道路、『リング』にちなんで命名されたこのアンサンブルは、まさにウィーンの音楽を演奏するために結成された。ライナー・キュッヒルを中心に、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、ホルン各1にクラリネット2の9人編成で、全員ウィーン・フィルの腕利きのメンバーである。ウィーン情緒の香り高いJ.シュトラウスやランナーたちのワルツ、ポルカの演奏は、ウィーンに寄せる彼らの愛情と誇りを痛感させ、聴く者をこの上ない幸福感で満たしてくれる。

私は不勉強なので、お一人お一人に関しては存じてなかったんですけどね。
基本的に音楽が好きなので(曲がりなりにも吹奏楽部だったし)、ウィーンフィルと聞いてときめかないはずがないわけです。
曲目は以下の通り。

【プログラム】
J.シュトラウスII: オペレッタ「インディゴと40人の盗賊」序曲
ツィーラー: ワルツ「心地よい夜に」
J.シュトラウスII: エジプト行進曲
J.シュトラウスII: 常動曲
J.シュトラウスII: ワルツ「レモンの花咲くところ」
J.シュトラウスII: ポルカ・シュネル「ハンガリー万歳!」
J.シュトラウスII: ワルツ「春の声」
ツィーラー: ポルカ・シュネル「気も晴れ晴れと」
ヨゼフ・シュトラウス: ポルカ・シュネル「おしゃべりなかわいい口」
A.ランナー: ワルツ「最初の願い」
J.シュトラウスII: オペレッタ「こうもり」メドレー
J.シュトラウスI: 中国のギャロップ

演奏は、素晴らしゅうございました。
田んぼの真ん中にある、客席も少ない、小さなホールでしたけど、なんだかどこぞの宮廷での晩餐会とかそんなのに出てるみたいな気持ちでした。
幸せ!
なんといっても、演奏者の皆さんが、にこやかに楽しそうに演奏されていたのが印象的でした。
そう、オーケストラじゃなくてアンサンブルなので、指揮者が居ないのですよ!
指揮者が居ないということは、演奏者同士が、目と目で合図しあったり体をゆすったりして、演奏のタイミングを合わせたりするわけです。
顔を見合わせてにっこり!
とか、
(冗談で)自分の楽器を相手に向けてヴァー!って鳴らしたり!
とか。
一流だけど、堅苦しくなくて、本当に楽しかったです。
特に、私がフルート奏者だったってこともあって、フルート奏者のウォルフガング・シュルツ氏に注目していました。
彼は、本当ににこにこ楽しそうに演奏していましたが、エジプト行進曲(だったとおもう…)では歌いだしたり、「常動曲」では「いつまでも続きます!」と日本語で終わりの合図をしたりと、大活躍でした。

※「常動曲」とは、同じフレーズの繰り返しの曲で、演奏者の誰かが「このままいつまでも続きます」と言うまで延々繰り返される曲なんだそうです。


【アンコール】
(一曲目失念!)
J.シュトラウスII:美しく青きドナウ
J.シュトラウスI:ラデツキー行進曲

演奏が終わってからは、とにかく拍手の嵐!もう、本当に嵐のようでした!
延々と鳴り響く拍手の嵐に応えて、何度も舞台袖から現れ、挨拶をし、そして、3曲ものアンコール曲を演奏してくれました。
ちょっと、一曲目を書きとめてこなかったのですが、後日調べて見つかったら掲載します。
そんなことより、二曲目「美しく青きドナウ」!!よく聞く曲ですが、生はやっぱり、違う!もう!素晴らしい!!
そしてそして、三曲目「ラデツキー行進曲」!!!
ラデツキー!!

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今年のニューイヤーコンサートでは、演奏が自粛された「ラデツキー行進曲」!!!
それを(アンサンブルとはいえ)生で聞くことが出来たなんて!!!
うおーーー!大興奮!!分かる人には分かるよね?!ね?
すっげーーーー!!!
演奏終了後も、嵐のように拍手が鳴り響いたのは言うまでもありません!

だがっ!
それだけじゃなかった!
「ウィーン・リング・アンサンブル」2005ニューイヤーコンサートは感激の総合商社ですか!?

パンフレットまたはCDを購入した方には、アンサンブルメンバーからサインがもらえます!というもの。
私は、コンサートに行ったらパンフレットは迷わず買う、という基本方針なので、このたびも購入しており、サインを頂く権利を獲得していたのです~!
かなりの人数がサインをもらう列に並んでいたので、慌てて階段を下りました。
ちょうど、演奏を終えた皆さんがロビーに登場!巻き起こる拍手!
そんな中、いそいそと列に並ぶと、かなり遅れをとった模様…友人を待たせてしまって申し訳ないものの、嬉しくって顔はにやけっぱなし。
私はシュルツ氏の「牧神の午後への前奏曲 フランス近代フルート作品集」のCDも購入していたので、サインを頂けたら頂こうかな~…と思ってジャケット取り出しを準備していました。
いよいよ順番が近づいてきて、先ほどステージの上で素晴らしい演奏をなさっていた面々が間近に迫ってきました。
並んで座っている最初の方の前にパンフレットを差し出すと、あっという間にサインを終えて、次の方へ、また次の方へ…なんと、本人よりもずっと先にパンフレットは最後の方の前へ。
私はシュルツ氏のところでCDのジャケットを見せて頭を下げてみたら、サインをいただけて、嬉しかったので「ありがとうございました!」って言ったのですが、「ダンケシェーン」くらい言えばよかったと、今更恥ずかしくなってみたり。
もう遅い~!
そんなこんなで無事サインを頂き、帰路に着きました。

もちろん、友人と喫茶店でケーキ食べながらもう一興奮致しましたけどね。当然!
やっぱり良いよなあ…音楽は良いよねえ…。
今年は、少しフルート吹こうかなぁ…などとうっかり思ってしまった夕べでした。


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投稿者 subaring : 2005年01月09日 22:29

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